制作への想いときっかけ

秘話

皆様こんにちは。

自転車屋さんで働きながら、手作りでレジン&革紐のネックレスを作り、色鉛筆で人物画を描いているオーナーです。

私がネックレスの制作販売を始めるきっかけになったのは、我が弟でも好んで身に着けられるものを作ろうと思ったことでした。

なにせ彼は、シンプルイズベスト精神。

服は、白・黒・ネイビー・グレーなど、よく言えばどんなシーンにも基本的に溶け込める色(言い換えれば無難)。
かつ柄やボタンがついていないスタイリッシュなもの(言い換えれば無難)を好んで選びます。

あまりお財布に余裕のない学生。
実家に帰ってきたときに、両親が「服買ってあげるよ」という流れになることが多々あります。

ですが、やはり流行を追うタイプではありません。

服屋さんに行ってもあまり欲しいものが見当たらないらしく、テンションが低く口数も少ないのです。
・・・普段の口達者はどこへやら。

家族とまわっててこのテンションなのは分からんでもないが、本人曰く友達と服屋さん行ってもこんな調子なんだそう。

――父が魚釣りが好きで、幼い頃から川の渓流までヤマメ釣りに連れて行ってもらうことがよくありました。

ヤマメ釣りは、川に入ってポイントを見つけては釣り、上流へ上流へ川の中を歩いていきます。
そこそこ体力のいる釣りです。

撮影:私の父

ですが、挙句の果てには
「服屋さんまわるのは川釣り上がるより疲れる」
・・・と、のたまふ始末。

あまり好きなものが見当たらない中、ひたすら歩き回って、何かひとつ選ばなければならないというのが疲れるのかもしれません。

そんな弟が、ある時不意に
「なにかネックレスほしい」
…と言いだしたのです。

ネックレスは、首にかけるだけでおしゃれに見えるから、気軽に手を出しやすいのだそう。

※ちなみにブレスレットは?って尋ねてみたんですが、「え、逆に難しい。どう使えばいいか分からん」と言われてしまいました・・・

弟はシンプルで落ち着いた印象を好みます(言い換えれば無難)。
服装で野心的に自己表現しようなどと考えもしないし、人よりおしゃれでいたいとも思わない。
よく言えば、流行りや人の目・評価に流されず、自分が身に着けていたいもの、心地よいと思えるものを選んで身に着けることができます。

…と、そんな弟が身に着けられるようなデザイン・機能性のものを作ろうと思ったのが、レジン制作に本腰を入れるきっかけになりました。

これまでもレジン制作をしたことはあったのですが、安価なものでクオリティもそこそこ。
自分の使うピアスを作ったり、仲よくしてくれた人にストラップあげたり、その程度でした。

でも、その流れでいざ作ってみようと思うと、そう簡単には行きませんでした。

…私のこだわりや我儘も顔を出す上に、弟自身も具体的にどんなものが欲しいのか、想像も言語化もできないからです。

飾り(チャーム)の形も大きさも色も、ネックレス本体の長さも。
実際あてずっぽうで作ってみて、本人に送りつけて感想を聞いてリサーチ。

よかったところを残して、使いにくいところを改善して…という流れで、なんども試作を繰り返しました。

私自身が既存の形では満足しないので、形や大きさを変えようと思うと、レジンを流し込む型から作り直します。
型を取るには原型が要ります。
新しい形、大きさを作ろうと思うと原型を新たに作るところから再スタートになります。

最終的な形・大きさにたどり着いた軌跡や、パーツを選ぶ上でのこだわりなど全部詰め込んだ記事は長くなったので別ページに記載しています↓↓

始めたてなので、何かとご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、試行錯誤しつつ頑張っていきますのでよろしくお願い致します。

弟のような好みや悩みをお持ちの皆様にとって、いつも使えるお気に入りのアクセサリーになれたら嬉しいなと思います。

もしなにかご質問やご要望があれば、お気軽にご連絡くださいませ。
→aoiro.kobo@gmail.com

是非、今後碧いろ工房にご期待ください!!

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