散らかった机や物の詰まった棚なんかを写さないように撮るのが難しかったので、見づらいかもしれませんがご容赦くださいませ・・・。
原型づくり
最終的に作りたい形を、まずは粘土でこしらえます。
使う粘土は、石粉粘土。

粒子が細かく、紙粘土などと違い、乾燥した後も加工ができます。
ごつごつ感を出すために、彫刻刀を使いました。
彫刻刀で彫ったあと穴が空いてしまった時は、100円ショップに売っている壁の穴埋めパテを使って埋めることもあります。
また、乾燥した後ひび入ってたりするので、やすりで削ってならします。
私の場合はのちのちカッターも使うので、ここで作るのはおよその形です。
シリコン型づくり
さっき粘土で作った原型を、シリコンで型どっていきます。
真ん中で外せるように二面でとっていきます。

シリコンを量り、硬化剤を注入。
そしてしっかり混ぜます。
暑いと結構早くシリコンが固まってしまうので、なかなか気泡が抜けないことも。
・・・早く固まると言っても半日近くはかかりますが。
場所があれば冷蔵庫等で時間かければ気泡も抜けるのですが・・・
食品入れているとそういうわけにもいかないので、それ用の冷蔵庫買わないといけなさそうです。
そして、二面取りなのでもちろんこの作業は表裏の二回やります。
結構時間を要します。

そしてできた型。

ちなみに、この型で作ったものは、弟にでかすぎると言われました。
__以前試行錯誤しながら作っているとき、紐の通し穴を開けるのを失敗したことがありました。
(結構難しいのです)
もったいないので、その部分を削って作って送ったらちょうどよかったようで。
今使っている型は、これより1~2まわりくらい小さいものです。
何度か作り直したので、初めて完成形を仕上げるまでに、この作業は数回繰り返しています。
いよいよレジン
レジンは本剤と硬化剤を混ぜて作る二液性。
結構割合がシビアなので、1g単位でしっかり量ります。
ここをミスしたり横着すると、硬化不良を起こして廃棄物を量産します。
一度私もやっていしまいました。
量らなかったのではなく、電子はかりが動いてくれなかったから、なのですが・・・
(電子はかりの”0表示にする”の罠には皆さまご注意くださいね!!!!)
いくら時間経ってもぶよぶよのべたべた・・・という悲しい事態を避けるために、ここは真剣に。

よく混ぜて。
そして、こだわりの調色。

画像ではわかりにくいかもですが、綺麗な色になるんです。
これもしっかり混ぜます。
そして、気泡を抜いて色ムラをなくすために一度こします。
お茶っぱ用のフィルターを使います。

絵面が地味ですね。
お許しください。
いよいよ、さっき作ったシリコン型に流しいれます。

結構穴から外したり溢れたりするので、いくつか器具を試したりもしました。
そして流しいれたら、丸1~3日待ちます。

上の写真の状態ではまだ柔いですが、一日経つと結構形になります。
加工
成分安定するまでは一週間ほどかかりますが、2~4日経ったら加工始めます。
カッターを使って削り、形を整えていきます。

狩猟時代くらいの人々が使ってた刃物みたいなイメージでしょうか。
抽象的で名前のない形を目指しました。

切削加工は大体こんな感じ。
物凄く撮れなさそうだったので撮影やってませんがこの後は、
革紐通す穴をドリルで空ける ↓
バリを削り取り、刺さりそうな角をやすりで落とす(結構痛いので)↓
最後はコーティング剤で艶出し↓

コーティング剤がこれまた塗るの難しくていつも四苦八苦しております。
気泡入ったりムラになったり・・・
試しにいろいろな道具を使い、とっかえひっかえしながら仕上げてます。
それに埃よけかぶせても埃被ってるときありますし。
綺麗に仕上げるのは難しいです。
仕上げ
メインの本体ができれば、あとは組み立てに入ります。
ドリルで穴を空け、革紐を通す。
(ちなみに革紐もワックスでコーティングします)
メタルビーズを飾り、革紐エンド(かしめ)を取り付け。
丸カンを通して、マグネット留め具を取り付けます。
丸カンは細いし、留め具のマグネットは工具にひっついてやりにくいので、写真は撮れないですごめんなさい。
結構ひとつひとつに時間と手間のかかる作業ではありますが、こだわって楽しんで作っています。
それと、どうしても形の歪なものができてしまったり、ほこりなどの異物が混入したり、色やコーティングにムラが出てしまったり・・・
一から十まで手作りなので、こういったこともないわけではありません。
私もかなり気を遣っているんですが、気づけていないこともありますので、ご理解いただけるとありがたいです・・・。
異物混入してしまう等したものは、お手頃価格で訳あり品として出品致します。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
今後とも碧いろ工房をよろしくお願いいたします!!